放たれた矢が、蒼穹に吸い込まれる。
あの雲を射抜こうと、膂力の限り振り絞った。
張力の限界まで。その先に、今にも形が崩れそうな浮かれたハート。
でも、弧を描いて彼方に落ちていく。
そんなものね。
届くことなく、燃え尽きることなく。矢先を向けてはみたものの、天空には程遠く。標的も、嘲笑うかのごとく。やがて、エンジェルダスト。
貫こうか、この想い。
届くことなくとも、また、次の矢をあてがっては、狙い定める。
風に流されぬよう、視点外さぬよう。動じない構えで、衷心より、その中心を捉えて。白糸のような引き雲を残して、ただまっすぐに、それから放物線を描くこの想い。
板額御前が、のり移った気配。叶うまで、弓を引き続ける。寸分の狂いなく、かすれていく浮雲に向けて軌道修正。いくつもある雲間を、縫って行け。
爽快で果てしないブルーは、なんて恨めしいの。